自ら考え行動する力を養い、将来の選択肢を増やす
アメリカは自主性を重んじる国で、その姿勢は教育にも現れています。高校の授業ではディスカッションなど、生徒が能動的に学べる方法が取り入れられており、自ら問題を解決するスキルが養われます。高校生という吸収力が高い時期に道を切り開く力が身につくことは、今後の人生にとって大きなプラス。将来の選択肢が大幅に増やせることでしょう。
アメリカでは小学校から高校までを一貫して数えるため、学年は1年生から12年生(Grade1-12)まであります。学年の区切り方は5・3・4制や6・2・4制など、州や学校によって異なります。高校にあたるシニアハイスクールやハイスクールは、8・9年生から12年生までです。日本の中学校を卒業してから留学する場合、高校の途中の10年生に入学することになります。
1年は2期に分かれているセメスター制が一般的です。新年度は9月に始まり、5月に終了します。
日本と同様に、アメリカには公立と私立の高校があります。
州によって運営されている高校です。アメリカでは高校までが義務教育なので、現地の生徒が公立高校に通う場合は学費が無料となります。入試もありません。日本から留学する場合は、最長1年間の交換留学のみが受け入れられています。
私立高校の多くは大学進学校で、公立高校よりもレベルが高いところが多いです。教育水準の高さから世界中の留学生が訪れるため、留学生向けの英語の授業(ESL)などサポート体制が整っています。入学時に独自の試験を行っているところもあり、出願の際は確認が必要です。
高校を卒業する目的で留学する際は、留学期間に制限のない私費留学で私立の高校に通うことになります。留学先の高校は多くがボーディングスクールです。ボーディングスクールは全寮制の学校で、授業だけなく寮生活を通しても自主性や積極性などが養われます。
アメリカで高校留学をするには、交換留学と私費留学の二つの方法があります。留学先の学校や費用などに特徴があるため、留学プランを考える前に必ず確認しておきましょう。
交換留学は学校や民間団体によって提供される留学プログラムです。生徒は文化交流のための民間大使として、海外の学校に派遣されます。滞在先はボランティアのホームステイが多く、アメリカのご家庭を身近に感じられます。またアメリカの公立高校に通いたい場合は、交換留学プログラムを通して留学します。
交換留学のメリットは、留学先での授業料と滞在費が免除されるケースが多く、留学費用が抑えられることです。また現地の生徒が多いアメリカの公立高校に通えます。ドラマで見るようなアメリカの高校生活を楽しみたい方に、おすすめの留学方法です。
デメリットは留学先の学校や、留学の期間が選べないことです。留学先の学校はプログラムによって指定されています。また留学期間は最長1年間なので、卒業目的の留学はできません。さらに選考に漏れてしまうと留学ができないことも難点です。募集人数が限られていることが多く、参加には優秀な成績や高い英語力が求められます。
海外で自分が学びたいことを実現するのが私費留学です。留学の目的に応じて、留学プランをカスタマイズできます。
私費留学のメリットは自由度の高さで、留学先の学校や期間を自由に選べます。特に卒業を目指す高校留学の場合は、期間に制限がない私費留学にしなければなりません。一方でセメスター留学など、1学期間のみの短期留学も可能です。複数の高校に出願でき、留学のチャンスが多いのもポイント。挑戦校から実力相応校、滑り止め校までさまざまな高校にチャレンジできます。
デメリットは費用がかかることです。留学先の高校の授業料や滞在費、生活費はすべて自己負担となります。
留学の目標
アメリカの高校を卒業したい場合は、私費留学になります
留学先を選びたいか
選びたい場合は私費留学になるか、行きたい学校へ行ける交換留学プログラムに参加します
期間
交換留学の場合、留学期間は最長1年間です。それ以上留学したい場合は、私費留学にしなければなりません
予算
低く抑えるのであれば交換留学がおすすめ。ただし私費留学の場合は、奨学金を利用できる場合があります
留学を自分の学びたいことに合わせてカスタマイズしたい方や、アメリカの高校を卒業する留学がしたい方は、留学エージェントに相談するのがおすすめです。
弊社では留学生ご本人やご家族の希望に沿って、高校や留学プランをご提案いたします。出願手続きやビザ申請など、アメリカ高校留学をスムーズに実現するサポートも万全です。お気軽にお問い合わせください。
アメリカ留学の費用は、欧米諸国の中で比較的高めです。交換留学で公立高校に通う場合、1年間の留学費用の目安は200〜300万円となります。私費留学でボーディングスクールに通う場合は、年間450〜650万円ほどです。
高校の学費や寮費は、学校によって大きく異なります。正しい見積もりを出すには、ある程度希望の高校を絞ってから費用を調べるのがおすすめです。
留学費用の見積もりをご希望の方は、弊社までご相談ください。ご希望に沿った高校の候補と、留学費用のお見積りをご案内させていただきます。
アメリカ高校留学の準備は、留学目的の決定→情報収集→希望校選定→出願準備→出願→合格発表→渡航準備の順に行います。準備は遅くとも渡航の1年前、中学3年生の夏には始めるのが理想的です。
中学3年の7月~9月:留学目的の決定・情報収集・希望校選定
9月~12月:出願準備
1月~2月初旬:出願
3月:中学校卒業・合格発表
8月:渡航
8月末~9月初旬:高校入学
留学に向けた情報収集や準備には、膨大な時間がかかるうえに英語での対応も必要となります。高校選びや留学準備に不安がある方は、留学エージェントにご相談ください。アメリカの高校や出願手続きに精通したカウンセラーが、スムーズな留学の実現をお手伝いいたします。
アメリカ高校留学を成功させるには、準備段階での情報収集が非常に大切です。下記ではこれから準備を始める方のためにお役立ち情報をご紹介しています。ぜひ参考にしてください。
アメリカ高校留学には、アメリカならでは魅力や高校生だからこそのアドバンテージが多くあります。
Merit1
英語力が格段に上がる
語学を最も早く、効果的に身につける方法は実践です。アメリカ高校留学では英語を勉強するのではなく英語「で」勉強するため、実践的に英語を学べます。高校生という吸収力が高い時期に留学するのもポイント。正しい発音や自然なフレーズなどを、スムーズに身につけられます。
Merit2
積極性や問題解決能力が身につく
アメリカでは自ら発言したり行動したりすることが尊重されています。高校の授業も、積極的に参加する姿勢が大切です。授業ではディスカッションやプレゼンテーションが多く取り入れられており、生徒が能動的に勉強できるようになっています。また生活においても、問題が起きたときはまず自分で解決してみることを教えられます。学校・生活の両面において、自主的に動けるスキルが養われるのです。
Merit3
さまざまな国の人との出会いや異文化体験ができる
アメリカには世界各国から人が集まっているため、異文化体験や外国の方との出会いがあります。この経験は異なるものを柔軟に受け入れ、新しい考えができる能力を養います。また世界の人とコミュニケーションがとれる力が鍛えられると、グローバルに活躍できる人材にもなれます。
Merit4
進路や就職などで選択肢が増える
英語ができるようになると、海外に行くことへの抵抗が減ります。またアメリカの高校卒業資格は多くの国で通用するため、高校卒業後の進路で世界に目が向けられます。留学中に身についた柔軟性や自分で考える力によって、日本では思いつかなかったような進路を見いだせることもあるでしょう。留学ではさまざまな要因によって、選択肢が世界に広がるのです。
Merit5
一生の強みとなる自信がつく
アメリカでの高校留学は大変です。英語での勉強や生活は、経験したことがない苦労の連続。日本と異なる文化に適応するのも、相応の努力が必要です。また日本にいるよりも自分で考えて行動することを求められるため、慣れるまでは苦労します。
しかしこれらを乗り越えられると、自分に自信がつきます。少しのトラブルでは動じない度胸もつきます。自信は人生の頑張りどころで力を発揮できるエネルギーです。留学で得られる高い英語力や問題解決能力と同様に、一生の強みとなります。
アメリカの高校に留学するには、中学英語の基礎が必要です。英検では2級程度の英語力が目安となります。留学前に中学校で習った英語を復習しておくのがおすすめです。
留学先では先生や友達と積極的に話したり、自分の考えを伝えるために努力したりするのが重要です。最初からきれいな英語を話し、問題なく勉強についていくのは難しいと心構えをしておきましょう。大切なのは英語が必要だと思ったときに努力し、英語を使えるようになっていくことです。
出願に必要な書類や試験・面接の有無は、学校によって異なります。下記は出願書類の一例です。
交換留学の場合は、J-1交流ビザが必要です。私費留学の場合は、F-1学生ビザで渡航します。
アメリカの高校は、日本の大学のような単位制です。授業には必修科目と選択科目があり、選択科目が豊富な学校が多くあります。ただし学校によって受講できる選択科目が異なるため、勉強したい科目がある方は学校選びの際に確認しましょう。また学校によっては、成績優秀者が大学レベルの授業(AP: Advanced Placement)を受けられる制度があります。
授業では積極性が重視され、ディスカッションやプレゼンテーションなど生徒が自ら考えて意見を言う学習方法が多く取り入れられています。また課題が多く出されます。課題は成績に関わるだけでなく授業で必要になることもあるため、しっかりと取り組まなければなりません。
課外活動も盛んです。特にボランティアが重視されており、学校によっては卒業の必須単位となっています。
州立高校ではスクールバスで登校する生徒が多いです。またアメリカでは16歳から運転免許が取れるため、車で通学する生徒もいます。昼食は持参したり、高校のカフェで食べたりします。放課後はクラブ活動に参加したり、アルバイトをしたり、友達と遊んだりして過ごします。部活はシーズン制のところが多く、1年の間に複数のスポーツクラブに参加できます。
私立のボーディングスクールの場合、生徒は寮に滞在します。寮では1日のスケジュールが組まれており、起床、食事、授業、課外活動、自習の時間が決められています。勉強とそれ以外の時間にメリハリがつき、規則正しい生活がおくれるのがメリットです。生徒は主に学校のキャンパス内で生活するため、外に遊びに出かけたりアルバイトをしたりはしません。放課後はクラブ活動や自習をするのが一般的です。
私費留学では、適切な学校選びが留学成功の要因になります。学校を選ぶ際は、いくつかの条件と優先順位を決めるのがポイントです。見るべき条件には、以下のようなものがあります。
高校選び成功の秘訣は情報収集です。しかし情報を集めるには英語が必要であったり、学校への問い合わせが発生したりと、膨大な時間や労力がかかります。
高校選びについてアドバイスが必要な方は、留学エージェントにご相談ください。弊社ではご希望に沿った高校のご提案や出願サポート、ビザ申請などの渡航準備サポートを行っております。初めての留学でも安心して準備が進められるよう、精一杯のお手伝いをさせていただきます。ぜひお問い合わせください。
アメリカの高校を卒業したあとの進路は、主に3種類あります。
日本で大学進学をする場合、帰国子女受験制度を設けている大学を受験するケースがあります。アメリカの高校の卒業時期に合わせて9月入学を許可しているところが多いため、翌年を待たずに進学できます。帰国子女枠の条件は大学によって異なるため、事前に確認しましょう。
アメリカの大学に進学する場合は、4年制大学またはコミュニティカレッジ(州立2年制大学)に進学するパターンと、コミカレから4年制大学へ編入するパターンがあります。目指す4年制大学の入学条件を満たせない場合は、条件が比較的易しいコミカレに進学してから編入する進学方法もあります。コミカレは4年制大学よりも学費が安いため、大学留学の費用を抑えたい方にとっても魅力的です。
アメリカ以外の海外の大学を目指す場合は、アメリカの高校卒業資格が大学出願資格として認められるかを確認する必要があります。成績や単位が足りない場合は、大学進学の前に準備コースに通う必要があります。